お金の話

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【年収別】住宅ローンの返済額の平均は?返済額を減らすためのコツも

月々の住宅ローンの返済に生活を圧迫されてしまう例は、少なくありません。 住宅ローンは家計の負担がない額を計算した上で、借り入れを申請しましょう。 この記事では、住宅ローンの返済に悩む方向けに、返済額の平均や月々の支払い金額を減らすコツについてご紹介します。


住宅ローンの返済比率は年収の30~40%が目安

返済比率とは、年収のうち住宅ローンの返済にあてる金額の比率を表したものです。

年収に対して30〜40%が、返済比率の目安とされています。

つまり年収1,000万円の人であれば、返済額は年間300〜400万円ほど。月々25〜33万円ほどの返済額で済むようにローン計算をすれば、返済が滞りにくいとされています。

しかし実際には、住宅ローン以外に車のローンや別の返済があるケースも少なくありません。また、年収と手取りは金額が異なります。年収の30%である月25万円が手取り額から引かれることを考えると、生活が苦しくなるかもしれません。

そのため返済比率の30〜40%はあくまで目安として捉え、実際は20〜25%ほどの返済比率を実現できるように、ローン返済のプランを立てると安心です。

また、ローン返済額の平均値について知っておくことも、自身のローン返済計画にムリがないかを知る上で大切です。

住宅購入額・頭金・返済期間の平均値における、月々の返済額を見てみましょう。

  • 住宅購入金額:2600万円
  • 全期間金利固定型1.5%
  • 頭金:1000万円
  • 返済期間:30年

      返済額:5万5219円/月

上記計算は、あくまで平均から導き出した数値です。住宅ローンの返済プランの目安として、頭に入れておきましょう。

【年収別】住宅ローンの返済額の目安一覧

住宅ローンの返済は、返済比率が高くなるほど家計を圧迫します。下記の表から、年収と住宅ローンの返済比率別で、返済額を確認してみましょう。

返済比率20% 返済比率25% 返済比率30% 返済比率35% 返済比率40%
年収400万円 6万6,666円

/月

8万3,333円

/月

10万円

/月

11万6,667円

/月

13万3,333円

/月

年収500万円 8万3,333円

/月

10万4,167円

/月

12万5,000円

/月

14万5,833円

/月

16万6,667円

/月

年収600万円 10万円

/月

15万円

/月

15万円

/月

17万5,000円

/月

20万円

/月

年収700万円 11万6,666円

/月

17万5,000円

/月

17万5,000円

/月

20万4,167円

/月

23万3,333円

/月

年収800万円 13万3,333円

/月

20万円

/月

20万6666円

/月

23万3,333円

/月

26万6,667円

/月

ライフスタイルによっては、20%の返済比率でも生活を圧迫してしまう可能性があります。

その際は後述する「住宅ローンの返済額を減らすコツ」を取り入れてみてください。

年収が高くなればローン返済にも余裕が生まれます。しかし年収が多い分、支払う税金の金額も大きくなり、さまざまな補助や控除が制限され、支出ばかりが増えてしまうケースも少なくありません。

住宅ローン返済は、短期間で終わらない場合がほとんどです。年収に関わらず、余裕を持った返済プランを立てましょう。

住宅ローンの返済額を決める要素

住宅ローンにおける月々の返済額は、返済期間・ボーナス払いの有無・金利プランが大きく関わってきます。

それぞれについて、見てみましょう。

返済期間

住宅ローンの借り入れには、利息が発生します。利息は固定・変動タイプがあり、比率も金融機関によってさまざまです。

借り入れ金額を全額返済するまで、利息は発生し続けます。そのため返済期間が長くなれば、そのぶんだけ払わなくてはならない利息も増える仕組みです。利息分が増えた結果、返済額の総額も高くなります。しかし月々の返済額の負担は減らせます。

返済期間が短くなるほど、利息で払う金額も少額です。その結果、元の借り入れ金額と総返済額の差も小さくなるでしょう。しかし月々の返済額が高額になるため、ローンが生活を圧迫してしまうことも。

3000万円借り入れ・利1%・固定金利・ボーナス割合なしの場合

返済期間 毎月返済額 利息分 総返済額
20年 13万7,968円 313万円 3,313万円
25年 11万3,061円 394万円 3,394万円
30年 9万6,491円 476万円 3,476万円
35年 8万4,685円 559万円 3,559万円

上記の表では返済期間を5年短くすることで、月々の返済額が1万円前後安くなります。また、返済期間が5年違えば、総返済額に100万円近く差が出ることも珍しくありません。

総返済額を抑えたい方は返済期間を短めに。月々の負担を減らしたい方は返済期間を長めに計算するなど、ライフプランに合わせて調整しましょう。

ボーナス払いの有無

住宅ローンの返済は、月々決まった金額を支払います。しかしボーナス返済を設定している場合、ボーナス月となる年2回は、増額して返済が可能です。

ボーナス払いとして支払える金額は、金融機関によって異なります。借り入れ金額の50%以内としている金融機関が多く、返済割合は変更が可能です。

毎月の返済額を抑えたい場合は、ボーナス払いを視野に入れると良いでしょう。

ただしボーナス払いは、毎月返済に比べて総返済額が増えてしまいます。また、ボーナス額は景気や会社の状態に左右されるもの。想定していたボーナスが支給されず、返済計画が滞る可能性もあります。

ボーナス払いはリスクがあることも頭に入れた上で、申請の有無を検討しましょう。

金利プラン

住宅ローンには、金利がつきものです。利息・利子といった言葉のほうが、わかりやすいかもしれません。

金利には、「変動金利」「全期間固定金利型」のほかに、「固定金利選択型(特約型)」があります。

メリット デメリット
変動金利 利率が固定金利よりも安い 金利が上がる可能性がある

返済計画が立てにくい

全期間固定金利型 金利が上がる不安がない

返済計画が立てやすい

変動金利よりも利率が高い
固定金利選択型(特約型) 利率が変動金利と同程度に安い

最初の数年間は安定した金利で過ごせる

変動金利に移行後、5年ルールと125%ルールが適用されない

金利プランによって利率が変われば、返済額にも違いが出てきます。今後の人生設計に応じて、適した金利プランを選ぶことが大切です。

しかし金利プランの正解を判断するのは、簡単ではありません。金融機関の担当者とじっくり話し合ったうえで、決めると良いでしょう。

住宅ローンの返済額を減らすコツ

住宅ローンの返済額を減らすには、借り入れ期間を延長することと、金利の低い住宅ローンを選ぶ2つの方法があります。

それぞれについて、解説します。

借り入れ期間を延長する

借り入れ期間は延長ができます。ローンを組んだ当初より、毎月の返済が苦しくなったり収入が減ったりした場合は、金融機関に相談をしてみましょう。

借り入れ期間が伸びることで、月々の返済額の負担が減ります。総返済額は高くなってしまいますが、毎月の返済に悩むことは減るでしょう。

下記に借り入れ期間を延長した場合のシミュレーションを記載します。借り入れ金額の変更を考える方は、参考にしてください。

3000万円借り入れ・利1%・固定金利・ボーナス割合なしの場合

借り入れ期間 毎月返済額
35年 8万4,685円
30年 9万6,491円
25年 11万3,061円
20年 13万7,968円

金利の低い住宅ローンにする

宅ローンは借り換えが可能です。たとえば固定金利で契約をしていたけれど、変動金利のほうが金利率が低くなった場合、乗り換えることができます。

借り換えの条件は、新規でローンを組むより厳しいとされています。

築年数が経過しており住宅の価値が下がっていることや、借り入れ主の健康状態や収入状況などが原因と考えられます。

しかし金利が下がることで、返済額の負担は大きく変わるものです。好条件の金利プランと出会った場合は、借り換えも検討してみましょう。

借り入れ金額3,000万円/30年ローン/固定金利 の場合

金利(年率) 月々の返済額 総返済額
1% 9万6,491円 3473万6,908円
1.5% 10万3,536円 3727万2,768円
2% 11万885円 3991万8,769円

まとめ

住宅ローンの返済額は、返済期間やボーナス払いの有無、金利プランなどによって変わります。支払いが負担にならないように、借り入れの際には何十年後と先のライフプランを見据えることが大切です。

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